ネントレいつから始める?メリットデメリットを解説します!

公開日:2025/01/10

メリットデメリット

「抱っこしないと寝てくれない」「夜中に何度も起きてしまう」など、赤ちゃんの睡眠に関する悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。そんな悩みを解決する方法として注目を集めているのが「ネントレ」です。赤ちゃんの眠りの特徴を理解し、適切な時期に無理なく始めることで、快適な睡眠時間を確保できます。今回は、ネントレの基礎知識から具体的な進め方まで詳しくご紹介していきます。

ネントレとは?基礎知識を解説

ネントレは「ねんねトレーニング」の略称で、赤ちゃんが自力で眠りにつける習慣を身につけるための育児手法のひとつです。主に欧米で取り入れられている方法で、親の手助けがなくても自然と眠れるよう促していきます。夜間に目が覚めた際にも、自分の力で再び眠りにつける能力を養うことを目的としているのです。

赤ちゃんの睡眠パターンは、月齢に応じて変化していきます。生まれたばかりの時期は、1日の睡眠時間が16~20時間におよび、昼夜を問わず1~3時間ごとに目覚めて授乳を必要とする状況が続くでしょう。

生後3か月を経過すると、1日の睡眠時間は14~15時間程度となり、1度の睡眠で3~4時間ほど続けて眠ることが可能です。さらに生後半年が経つと、睡眠時間は13~14時間となり、夜間に6~8時間ほどの連続した睡眠がとれるようになっていきます。

ネントレはいつから始める?適切な開始時期とは

ネントレを始めるのに最も適した時期は、赤ちゃんが生後4~6か月を迎えてからです。この時期になると、睡眠のリズムが整い始め、夜間に必要な授乳の回数も自然と少なくなってきます。昼と夜の区別も認識できるようになり、体内時計の発達も進むため、トレーニングを導入しやすい時期となるのです。

しかし、トレーニングは早期に開始すればよいというものではありません。1歳以降のお子さんに開始した場合でも、就寝時間を規則正しく保つ効果が見込めます

とくに生後間もない時期から1歳までは、赤ちゃん本来の生活リズムを大切にすることが重要です。ほとんどの時間を睡眠で過ごす新生児期から、昼夜の感覚が芽生える生後半年以降まで、それぞれの発達段階に応じた睡眠サポートが必要となるでしょう。

早い段階から規則正しい睡眠習慣を意識することで、成長に合わせて自然と健康的な睡眠パターンを確立できます。1歳までに正しい睡眠習慣を身につけることは、赤ちゃんにとって一生の宝物となっていくのです。

ただし、ネントレを始める際は、いくつかの注意点があります。発熱などの体調不良時や空腹時、おむつの交換が必要な場合は避けることが賢明です。また、基本的な睡眠リズムが形成され、就寝前の決まった流れが習慣化してから開始することをおすすめします。

赤ちゃんの泣き方を理解しよう

赤ちゃんは泣くことで周りに自分の欲求を伝えています。生後数週間もすると、赤ちゃんの泣き方にも違いがあることが分かってくるでしょう。ネントレを始める前に、まずは赤ちゃんの泣き声の意味を理解することが大切です。

泣き方の種類と意味の違い

赤ちゃんの泣き方には、それぞれ異なる意味が込められています。不快感を伝える泣き方、空腹時の泣き方、眠いときの泣き方など、状況によって特徴的な泣き声があるのです。

とくに夕方になると続く激しい泣き声「黄昏泣き」は、多くの赤ちゃんに共通して見られる自然な行動パターンのひとつです。こうした泣き方の特徴を把握することで、赤ちゃんの欲求に適切に対応できるようになっていきます。

生まれて間もない時期については、昼夜を問わず、目を覚ました赤ちゃんをできるだけ泣かせないように配慮しましょう。穏やかに子守唄を歌ったり、優しく声をかけたりすることで、赤ちゃんは徐々に落ち着きを取り戻していきます。

夜間の場合は、部屋の明かりを控えめにしたり、静かな音楽を環境音として取り入れたりするのも有効な方法です。状況を見ながら、5分から10分程度抱っこして安心感を与え、その後ベビーベッドへ戻すという流れを作るとよいでしょう。

眠いときのサインを見逃さないために

生まれてから数か月間は、赤ちゃんにとって睡眠が最も重要な活動となります。疲れて機嫌が悪くなる前に、赤ちゃんにとって最適なお昼寝の時間を見定め、眠気のサインに気づいたら休ませてあげましょう

最初の数か月は、できるだけ赤ちゃんの不快な状況を取り除くことで、よく眠れるようになっていきます。さらに、このような対応を続けることで、赤ちゃんは眠りにつく瞬間の心地よさと幸福感を自然に結びつけていくのです。

効果的なネントレの進め方とポイント

ネントレを効果的に実施するには、まずは就寝・起床時間を一定にすることが重要となります。最も適している就寝時間は夜7時か8時ごろで、十分な睡眠時間を確保するため、起床は朝7時ごろが望ましいでしょう。

規則正しい時間に寝起きする習慣をつけることで、赤ちゃんの体内リズムが自然と整っていきます。現在の就寝時間が遅い場合は、1日あたり20分から30分程度ずつ、段階的に早めていくのがおすすめです。これにより、赤ちゃんの生活リズムを無理なく調整できます。

入眠儀式の確立

寝る30分前になったら、決まった順序で入眠のための準備を始めることが大切です。お風呂に入れる、部屋を暗くする、優しい声で歌を歌う、絵本を読むなど、毎日同じルーティンを行います。その後、赤ちゃんがウトウトしてきた状態になったらベッドに寝かせてあげましょう。

寝る前のリラックスした心地よい幸せな状態と、居心地のよいベッド環境を作ることがポイントです。ただし、完全に眠ってしまう前に寝かせるのがコツとなります。

日中の過ごし方のポイント

昼間の活動も夜の睡眠に大きな影響を与えるでしょう。朝日を浴びることで体内時計をリセットし、日中は十分に体を動かして遊ぶことで、健やかな睡眠につながります。この生活リズムを続けることで、赤ちゃんは自然と「昼間は活動する時間」「夜は眠る時間」という区別を学んでいけるようになるのです。

成長にともない、お昼寝の時間は少なくなっていきます。9か月を過ぎたら昼寝は1日2回までとし、1回あたり1時間以内を目指すとよいでしょう。また、夜グッスリ眠れるよう、午後の遅い時間のお昼寝は避けるのがベストです。

段階的な寝かしつけ方法

就寝の準備が整ったら「おやすみなさい」と声をかけ静かに部屋を出ます。最初のうちは比較的シンプルな方法から始めるのがコツです。赤ちゃんが泣き出しても、緊急の場合をのぞいて、すぐに授乳や抱っこに頼らず、しばらく見守る姿勢が大切となります。

泣き声が聞こえ始めたら、5分から10分ほどの間を置いてから赤ちゃんの状況を確認してみましょう。泣き続けている場合は、ベッド上で軽くトントンする程度にとどめ、できる限り抱き上げることは避けます。開始して数日間は頻繁な確認が必要となりますが、反応を見極めながら、徐々に確認の間隔を延ばしていきましょう。

トレーニング開始当初は泣くことが増えるかもしれませんが、最終的には自然と眠りにつけるようになります。夜中の泣き声に対して授乳で対応したくなる気持ちは自然なことですが、発達に応じて夜間の授乳頻度は徐々に減らしていくことが望ましいでしょう。

年齢別の睡眠時間と特徴

赤ちゃんの睡眠パターンは、成長とともに大きく変化していきます。年齢ごとの特徴を理解し、それぞれの時期に合わせた対応をすることが大切です。

新生児期の睡眠パターン

新生児期の赤ちゃんは、1日の睡眠時間が16~20時間と最も長い時期を過ごします。この時期は昼夜の区別なく、1~2時間おきに目覚めては、また1~4時間眠るというサイクルを繰り返すのが特徴です。

授乳のために目覚めることも多いため、ママやパパの睡眠時間の確保が難しい時期となることでしょう。日中の睡眠時間と夜間の睡眠時間はほぼ同じで、規則正しい生活リズムはまだ確立されていません

生後3~5か月の変化

生後3か月を経過すると、赤ちゃんの1日の睡眠時間は14~15時間ほどに安定してきます。この時期から徐々に睡眠パターンが形成され始め、1回の睡眠で3~4時間ほど続けて眠れるようになってくるのです。

お昼寝の回数も1日2~3回程度に収まってきて、規則的な生活リズムが形づくられていく段階に入ります。生後4か月を過ぎるころからは、夜間により長時間の連続した睡眠がとれるようになり、安定した睡眠サイクルが確立されていくでしょう。

生後6~11か月の睡眠の特徴

生後6か月になると睡眠時間は13~14時間となり、6~8時間の連続した夜間睡眠が可能になります。昼と夜の区別がはっきりしてきて、お昼寝は1回2~4時間程度を1日に1~2回とるパターンが一般的です。

生後9か月ごろには睡眠時間の7~8割を夜間にとるようになり、より規則的な睡眠リズムが確立されていきます。この時期のお昼寝は1日2回までを目安とし、午後の遅い時間の睡眠は避けることで、夜の睡眠の質を高められるでしょう。

1~3歳の睡眠パターン

1歳を過ぎると睡眠時間は11~12時間程度に変化し、その大半は夜間に集中するようになります。お昼寝は1日1回で、1.5~3.5時間程度が一般的です。生後6~11か月と同様、午後遅い時間帯のお昼寝は夜の就寝に影響を及ぼしやすいため、できるだけ控えましょう。

朝は決まった時間に起こしてあげて、早寝早起きの習慣を心がけることが大切です。午前中に眠気が強い様子が見られる場合は、就寝時間を20~30分ほど早めてみるのもよいでしょう。

赤ちゃんの睡眠時間には個人差があり、同じ月齢でも必要な睡眠時間は異なります。また、成長にともなって睡眠パターンが変化することもあるため、一人ひとりの様子を見ながら、無理のない範囲で睡眠リズムを整えていくことが望ましいでしょう。月齢に応じた適切な睡眠時間を意識しながらも、赤ちゃんの生活リズムを尊重することが大切です。

ネントレのメリット・デメリット

ネントレを始める前に、そのメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。家族それぞれの状況に合わせて、導入を検討しましょう。

ネントレで得られるメリット

ネントレの最大のメリットは、赤ちゃんが自分で眠れるようになることで、ママやパパの寝かしつけの負担が大きく軽減される点です。抱っこや授乳がなくても眠れるようになることで、ママやパパの自由な時間が増え、十分な睡眠時間も確保しやすくなります

また、赤ちゃんの夜泣きが減り、睡眠の質が上がることも期待できるでしょう。育児の疲れやストレスが軽減され、育児ノイローゼの予防にもつながるのです。

ネントレのデメリット

ネントレの主なデメリットは、トレーニング中に赤ちゃんが泣くことがあり、その様子を見守るのは精神的に辛い場面もある点です。「泣いている赤ちゃんを置いて部屋から出るのがどうしても耐えられない」と感じるママやパパもいるかもしれません。

しかし、泣いているのは短時間であり、ネントレは赤ちゃんの精神面の発達に悪影響を与えないことが、信頼性の高い医学研究によっても証明されています。

困ったときの対処法

赤ちゃんが泣き続けてしまう場合は、お腹が空いていないか、おむつが濡れていないかなど、まずは基本的なチェックをしましょう。体調不良の可能性もあるため、機嫌が悪い日や体調がすぐれない日は、一度トレーニングを中断することをおすすめします。

最も大切なのは「絶対にネントレを成功させなきゃ」と気負いすぎないことです。赤ちゃんによって睡眠パターンや必要な睡眠時間は異なります。

トレーニングに慣れるまでは、赤ちゃんの泣き声に心が痛んだり、思うように進まないことにストレスを感じたりすることもあるかもしれません。そんなときは、一度中断して時期を改めることも検討しましょう。

ネントレを一人で進めるのが不安な場合は、かかりつけの小児科医や保健師に相談してみるのもよい方法です。赤ちゃんとご家族の状況を理解した専門家から、個別のアドバイスをもらえる可能性があります。

また、同じような月齢の赤ちゃんを持つママやパパとの情報交換も心強い支えとなるでしょう。一人で抱え込まず、周りのサポートを上手に活用することで、より無理のないネントレを実現できます。

ネントレの目的は、あくまでも赤ちゃんとママやパパが快適・幸せになることです。できるところから少しずつ進めていく柔軟な姿勢が重要となります。

パートナーと協力して寝かしつけができる環境がある場合は、必ずしもネントレを行う必要はありません。それぞれの家庭に合ったスタイルで、ゆったりと進めていくことが大切です。

安全で快適なネントレのための環境づくり

安全で快適な睡眠環境の整備は、ネントレを成功させる重要な要素です。温度や湿度、照明など、きめ細かな配慮が必要となります。

基本的な環境整備のポイント

まず、部屋の温度と湿度の管理が大切です。寝室の温度は夏場は28℃、冬場は20℃を目安に調整しましょう。エアコンや加湿器のランプの光も赤ちゃんの睡眠を妨げることがあるため、必要に応じてテープなどで覆うことをおすすめします。

寝室を暗くするための遮光カーテンは、外からの光を遮断し、落ち着いた空間を作るのに効果的です。夜間の授乳やおむつ替えには授乳ライトを活用すると、赤ちゃんを刺激しすぎない程度の明るさを確保できます。また、おしゃぶりは赤ちゃんをリラックスさせる効果があり、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを下げる効果も期待できるでしょう。

日中は、赤ちゃんが目に届く場所、生活音がする場所でお昼寝をさせましょう。夜間は、スマートフォンやタブレットの画面の明るさで赤ちゃんの目が覚めてしまう可能性があるため、寝る前の使用は控えめにすることをおすすめします。

赤ちゃんの安全な寝かせ方

寝かせ方にも安全面での注意が必要です。ベビーベッドには適度な固さのマットレスを使用し、シーツはしっかりとフィットするものを選びましょう。

ベッド内に柔らかい毛布や枕、おもちゃは置かないようにし、赤ちゃんは必ず仰向けに寝かせることが大切です。また、季節に応じて適切な寝具を選び、赤ちゃんが快適な温度で眠れる環境を整えることで、より良い睡眠につながります

安全な見守り方のコツ

ネントレ中は赤ちゃんから目を離す時間が発生するため、多くのご家族が不安を感じます。実際、家事や仕事をしながらも赤ちゃんの様子が気になり、何度も部屋をのぞきに行くことになるかもしれません。しかし、部屋に入るたびに赤ちゃんが目を覚ましてしまっては、せっかくの睡眠の妨げになってしまいます。

そんなときに役立つのが、ベビーモニターです。映像と音声で赤ちゃんの様子を確認できるため、離れた場所からでも安心して見守れるようになります。

最近のベビーモニターは、暗闇でも赤ちゃんの様子がはっきりと確認できる夜間視認機能や、温度・湿度のセンサー機能を備えているのが特徴です。寝ている間の様子を記録し、睡眠状態を分析できる機能もあり、赤ちゃんの生活リズムの把握にも役立つでしょう。

このように安全面に配慮しながら環境を整えることで、赤ちゃんも安心して眠れ、ママやパパも余裕を持って家事や仕事に取り組めるようになります。ベビーモニターをうまく活用して、赤ちゃんとご家族みんなが快適に過ごせる生活リズムを作っていきましょう。

まとめ

ネントレは、赤ちゃんが自分で眠れるようになるための大切なステップですが、決して焦る必要はありません。生後4~6か月以降という目安はありますが、赤ちゃんの発達状況や家族の生活リズムに合わせて、無理のない範囲で始めることが大切です。就寝時間の固定や入眠儀式の確立、快適な睡眠環境の整備を心がけ、ベビーモニターなどの便利なアイテムも活用しながら進めていきましょう。トレーニングがうまくいかない日があっても、焦らず柔軟に対応することで、赤ちゃんとご家族みんなが快適に過ごせる生活リズムを作れるようになります。

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引用元:https://comfortum.jp/


引用元:https://panasonic.jp/hns/products/KX-HC705.html?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=HNS-BM_NC_S_G_Main&utm_content=HNS-BM_NC_S_G_Main_n&utm_term=Sitelink_n_20230621_hc705_nn


引用元:https://jp.getcubo.com/products/cubo-ai-plus


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